<目次>

1.8月:雨が降りません、、、、、

2.越後まつだい里山食堂:里山ビュッフェで味わう旬

3.夏の里山を楽しむ日 イベントレポート

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1.8月:雨が降りません、、、、、

ー 8月7日 星峠の様子 やっと降った雨で稲も復活してきました ー

皆さんこんにちは。久々の石塚の登場です。笑

4月の田植えから始まり6月後半まで田んぼを飛び回っていました。

田植えも終わりようやく一息つけるかと思いきや、、、雨が全然降らない。泣

そうなんです。田植えが終わったとたん雨が全く降りません。

6月後半から8月7日の今日までまとまった雨は数えることたった2日。

この気温でこの雨の少なさは天水田で管理している僕たちの田んぼでは致命傷。

順調に育っていた稲達が枯れないことを祈って、限られた水を集めることに必死になった7月でした。

田植え直後はこんなに水があったのに、

7月の後半には土がカピカピになるほどの渇水に。

稲も葉が巻いて針のように丸まっています。

なかなか枯れない稲も流石にきつそうでした。

ポンプ場の溜池も水がすっからかん。この池にいたブラックバスは何処へ、、、

ただ指をくわえて黙って見てたわけではありません。

近くの川まで降りてポンプで水を組み上げたり、

溝に溜まっているわずかな水を田んぼの割れ目に誘引したり、

合間を見て追肥や穂肥を撒いたり、

時には謎の鳥を眺めたり。

そんなことをしているうちにあっという間に8月を迎えました。

8月に入り、とうとう待望の雨が!泣

先ほど針のようになっていた稲も復活。

嬉しさのあまり指が思いっきり入り込みました。笑

若干、葉先が枯れましたが葉の大半が生きているので、まだ大丈夫です。

前半の画像や雨の少ない様子で皆さん心配になったかもしれませんが稲達はちゃんと生きて育っています。根っこの力ってすごいですよね。

流石に生育に影響はありましたが、今後の長期予報を見てみると適度に雨マークが。

貴重な水を上手く利用してここから大きな穂をつけれるように盛り返して行ければと思います。

これから心配されるのが8月後半からの台風の影響です。こればっかりは来ないことを願うばかりです。

引き続き稲達を見守っていきます。

自宅ではバケツ苗栽培を行い心を癒していました。

そんな石塚の農業コラムでした。

石塚

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2.越後まつだい里山食堂:里山ビュッフェで味わう旬

みなさま、暑いですがいかがお過ごしですか?
こんな季節には、まつだい食堂の涼やかな水色がますます心地よく感じられる気がします。

食堂では現在里山ビュッフェを提供中です。
ナス、ズッキーニ、ゴーヤ、キュウリ、トマトなどの夏野菜が多様なバリエーションで展開しています。
普段皆さんがお宅で作られるメニューとそう変わりはないのですが、
爽快なハーブやピリ辛唐辛子などを使ってナスなどの野菜がさまざまな表情を見せています。
お帰りになってから、お料理のご参考にしていただいてもうれしいです。

ドリンクも夏ならではのメニューを展開しています。
定番の赤紫蘇ソーダやスパイスジンジャーエールに加え、
少々大人の雰囲気の梅アールグレイソーダなどなどをご用意しています。

暑い毎日を元気に過ごせるよう、
里山食堂で体と心と胃袋を癒してくれるそんな時間をお楽しみください。

3. 7月19日 夏の里山を楽しむ日

夏の里山を楽しむ日は、草刈り、生き物観察、畑収穫体験&調理をして、夜には花火を見ながらBBQをするという、盛沢山のイベントです。今年も楽しく実施できましたのでご報告いたします。

農作業チーム

30℃越えの猛暑の中での作業でしたが、草刈りの目標を立てて皆さん元気に作業が行えました。

草刈りと言うと、「見た目を綺麗にするため」「邪魔な草を無くすため」と美観的な意味をイメージしがちですが稲の生育に関わる大きな目的があります。

1つ目はカメムシなどの害虫の住処を田んぼの周りから無くすことです。

白いお米に黒い斑点がついてる状態を見たことがありますでしょうか?あの斑点はカメムシがお米の汁を吸った跡です。斑点があるからお米がまずくなってしまったり、人間に害があるということではありませんが、お米の見た目が悪くなるため等級が下がってしまう原因になります。

2つ目は稲にしっかりと日光が当たるようにする為です。

稲の生育には水と日光が欠かせません。雑草が田んぼの近くで伸びてしまうと、雑草が日光を遮断してしまい、稲の生育が悪くなります。稲を元気に育てる為にも草刈りは大事な作業になります。

今回は約30名での作業でしたが、目標にしていたカバコフの棚田の草刈りを綺麗に終わらせる事ができました。

法面の草刈りは日頃作業を行ているスタッフでも一苦労な作業。

参加者の皆さんは果敢に攻めています。

作業を終えて、恒例の記念撮影。

2時間近くの作業でしたが皆さんまだやれそうな表情、、、笑

スタッフの僕達が先にばてていました。笑

8月7日現在の棚田の様子です。

若干草が伸び始めていますが、綺麗な棚田が維持されています。稲達も喜んでいます。

スタッフが引き継いで今後も綺麗に管理していきたいと思います!

夏の里山を楽しむ日 生き物観察チーム

生き物観察チームでは、「森の学校」キョロロから講師をお呼びし、「棚田」(イリヤ&エミリア・カバコフ)周辺で生き物を採取しました。

この時期は田んぼが乾いており、カエルたちは山の木陰(湿気が多いところ)などにいる為、多くは捕まえられませんでした。しかし、オタマジャクシから孵ったばかりの小さなカエルはまだジャンプ力が弱く逃げ足があまり早くない為、子供たちでも捕まえられました!

また草が多い分、バッタやクモも多く、大きいものを捕まえる事ができました。

さらに、これから秋にかけて増えてくるトンボも姿を見せてくれていたので、捕まえました!無理やり追いかけるよりは、じっと待ち構え、止まった瞬間(空中でも)を狙い八の字を描くように虫網を動かすのがコツです!

「棚田」周辺には小さなため池や「平和な庭」(マダン・ラル)という作品の池があり、そこには水辺に住むクロサンショウウオの幼生やヤゴなどがいました!

1時間ほど外で虫取りをした後は、室内で観察とスケッチをしました。

取ってきた虫たちをよく観察しながら、スケッチし、図鑑で特徴や食べるもの、住処や成長過程を調べ観察シートに記入しました。

時間をかけてスケッチした絵は今回のイベントの思い出の品として缶バッチに!

また、夜の交流会で発表する生き物クイズもみんなで考えました!

では、ここまで読んでくださった皆さまにも子供たちが考えたクイズを出題します!

答え合わせは一番下をご確認ください!

では、第1問!

Q:オオシオカラトンボは羽化してから成熟するまでの期間をどこで過ごすのでしょう?

①森 ②高原 ③林

第2問!

Q:絵のカエルは何というカエルでしょう?

①アマガエル ②二ホンアマガエル ③ヒガシ二ホンアマガエル

第3問!

Q:黒サンショウウオの子供は池の中にいますが、大人はどこにいるでしょう?

①子供と一緒に池の中にいる ②陸にいる(落ち葉や石の下) ③川の中

以上3問です。中々難しい問題もありましたね…。

絵の問題はこどもたちだから難しいのか…。

交流会でも全問正解の方は(65名中)6名ぐらいでした(笑)

以上、生き物観察チームの内容でした。

生き物を捕まえるだけでなく、じっくり観察し、気になった部分や分からないところを自分で調べて、スケッチするという楽しさあり、学びありの時間になりました!

【捕まえた生き物たち】(※子供たちの観察シートより)

カエル:二ホンアマガエル、東日本アマガエル、トノサマガエル

トンボ:オオシオカラトンボ、シオカラトンボ、キイトトンボ、コオニヤンマ

その他:クロサンショウウオ(幼生)、ショウリョウバッタ、クサキリ、クサグモ、アカタテハ

★クイズの答え★

Q1:③林  Q2:③ヒガシ二ホンアマガエル  Q3:②陸にいる

④夏の里山を楽しむ日 畑チーム

畑のチームは2つに分かれて滝沢集落と田沢集落へ行きました。

滝沢集落は農舞台から車で20分程度、結構な山道に入っていきます。

こちらのチームは、いつもは農業の先生昇二さんと一緒に初夏の山菜「みず」をとりました。

また絶景スポットから集落を見下ろし景観を楽しみました。

田沢集落へは初めて伺いました。里山食堂へいつも野菜を届けてくれる了一さんの畑です。

キュウリ、ナス、モロッコインゲンのほかに、ブドウやキウイなどの様子も見せてもらいました。

また、今回は収穫時期ではなかったのですが、つり橋を渡っていくレンコン畑も管理されており、吊り橋を体験しました。結構高い位置にあって怖かったです。

こちらのチームは戻って餃子を作りました。普段大勢で料理を作ることはないですが、創意工夫しながら楽しいひと時を過ごすことができました。

交流会は花火やスイカ割、流しそうめんも行い大変にぎやかでした。

また、稲刈りでおあいしましょう!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今月もご覧いただきありがとうございました。

(2025/08/10 まつだい棚田バンク事務局)